2005年08月15日

11月に名古屋で肝線維化に関する国際シンポジウムが開かれます

肝硬変、肝臓病患者さんが肝細胞癌とあわせ、大変御心配される病状です。そしてまた、肝硬変の治療、合併症の治療ではなく、肝臓の線維化を減らして、柔らかい肝臓に戻すこと、これこそ、私が肝臓病を専門にしようと決意した際の夢でした。一部の肝臓病に基づく肝硬変では、治療により、線維化が改善することは以前から報告されていましたが、今や、ウイルス性肝炎、肝硬変の方の場合にも、インターフェロンでウイルスが体内から駆除されると、ゆっくりですが、改善していくことが、報告され、また、実感される患者さんもおられます。慢性肝炎の段階ならば、ウイルスがいなくなれば(これが問題なのですが)、少しずつ肝臓が元に戻っていくというわけです。すばらしい時代になって参りました。しかし、一般的には肝硬変の線維化は今のところ、治らない、だから、合併症の出現に注意し、もし合併症が現れたら、程度によっては治療を受けていただこうというのが現実の医療の状況です。そのような中、日本や諸外国の研究者の中には、肝臓の線維化自体の治療に取り組む方々がおられます。11月に、名古屋で、この問題に取り組む研究者達の国際シンポジウムが開かれるそうです。討論と今後の見通しに期待しております。海外からは、私の恩師のひとりである、Detlef Schuppanハーバード大学教授も参加されるようです。楽しみですが、私は仕事でもちろん、聞きに行けません。残念ですが、後で、勉強させて頂きます。

こんな御研究に取り組む、すごい方々がおられるという御紹介です。

  
Posted by hayasaka0416 at 01:12Comments(0)TrackBack(0)

2005年08月12日

肝硬変の方、夏の生の海産物は控えましょう!

肝臓病患者さん、特に肝硬変の患者さんの受診される外来診療では、夏の海産物について、御注意をなさるように心がけています。 

御存知の方も多いかもしれませんが、「人食い菌」といわれるビブリオ菌の一種、ビブリオ・ブルニフィカスという菌が海水温の上昇と共に、海産物中で増殖します。健康な方がこの菌に汚染されたものを食べても、せいぜい、下痢程度でおさまるのですが、肝硬変の患者さんがこのビブリオ菌に感染すると、重症となり、命を落とす可能性が非常に高くなります。少し、古い記事ですが御参考になると思います。(人食い菌で今夏も被害者

この記事の中にも、「予防面でも、医師の知識が重要だ。肝臓病患者を診る内科医が、菌が増える夏場は生魚を食べないように指導すれば、感染はずいぶん防げる。患者が多い九州地方では、肝臓専門医が「怖ーか菌のおるけん、魚や貝は生で食べたらいかんよ」と指導している所がある。だがこのような医師は、ごく少ない。」と記されています。

肝硬変または、長年診療を受けておられる肝臓病の方々、夏の生魚、刺身などは控えるようにしましょう!

  
Posted by hayasaka0416 at 21:14Comments(4)TrackBack(0)